私のアイドルはあなただけ

音楽もダンスも最高で、私は見入ってしまう。

ガランガラン

「すみません、もう閉店しまし————」

お店のドアが開く音がして、慌ててスマホから顔を上げる。

「久しぶり、莉子」

「とう、ま……?」

「うん」

目の前に、冬馬が立っていた。