私のアイドルはあなただけ

「……莉子?」

「すみません学園長、机、叩いてしまって……」

私は顔を上げて冬馬に向き直る。

「冬馬、ファンの人たちのことどうでもいいって、本気?」

「……だって俺が好きなのは……」

「冬馬の好きな人なんて聞いてない。冬馬はあんなに応援してくれた人たちのことを

裏切るの?」

「それは……」