私のアイドルはあなただけ

                        ***

四時五十九分

ギリギリセーフで間に合ったけど、みんな、息切れがひどかった。

「cool boysのみなさん、だ、大丈夫ですか……?」

「す、すみません松田さん…す、少しだけきゅ、休憩させてもらっていいですか……?」

「え、ええ。じゃあ五分から始めますね?」

「あ、ありがとうございます……」

ボイストレーナーの松田さんの許可が降りると、みんなは次々と地面に倒れていく。