私のアイドルはあなただけ

そうだったんだ……。

「ごめんね、走らせちゃって……」

「ううん…そろそろ体力つけなきゃいけないし」

ガラッ

「陽一、大丈夫だったか⁉︎」

「冬馬、ゆうくんも」

「私もいるわ」

二人の後ろから、学園長も現れた。

「学園長!」

「最近はあなたたちと会うことが多いわね。で、三室くんの状態は?」

「はい。お医者さんは疲れが溜まっていたんだろうと。それと、一週間は安静にしときなさいと」

「そう。これから一週間の三室くんのスケジュールは?」

私は慌ててスマホを取り出してカレンダーを確認する。

「えっと、月曜から水曜はボイスレッスンやダンスレッスン。木曜はオフで、金曜は