私のアイドルはあなただけ

ゆうくんが指差した方を見ると、角から人も手がのぞいていた。

「もしかして……!」

私たちはそこまで走っていくと、人の全体が見えた。

陽一くんだった。

「陽一!大丈夫か⁉︎」

律くんがまっさきにたどり着いて、陽一くんの状態を確認する。

「ダメだ、意識がない」

そんな……。