私のアイドルはあなただけ

絶対に失敗しないようにしようと思ってたのに……。

「莉子ちゃん、どうしたの?」

「みなさん、本当にすみませんでした!四時からのボイスレッスンのことを忘れてしまっていまして、

五時からに変えてもらったので、急いで向かわないといけません!」

「「「「はぁ!!!!????」」」」

頑なに私の顔を見ないようにしていた冬馬くんまでこちを見て叫んでいる。

「って言うか、莉子」

「はい?」