私のアイドルはあなただけ

ことがとっても幸せだった。

「莉子ちゃん、冬馬と見つめあってデレデレするのは二人の時にしてくれないかな?」

「そうだよ……一応俺たち振られてるんだから……」

「ご、ごめん!そんなつもりはなかったんだけど」

「お前らが見なきゃいいだろ」

「どう考えても無理があるだろ!」

陽一くんはそう叫んで目の前にあったりんごにかぶりついた。

「あっ、陽一くん!それ置き物!」