稔が月菜のことをどう思っているのかなんて聞いたことがないからなんとも言えないけど、これからも月菜の中での俺は幼馴染のお兄ちゃんなんだろう。

だからこれからも、月菜の幼馴染のお兄ちゃんで居続けるよ。

「いいじゃん。絶対あいつも喜ぶよ」

月菜の幸せが俺の幸せだから。

稔の幸せが俺の幸せだから。

俺はいつも通りに笑って、そう言った。