「ありがと。稔にはいつ渡すんだ?」

ニヤニヤとした顔で聞かれる。

尚くん、気付いてるんだ。

告白はしないけど、この恋心にきっと、幼馴染である尚くんは気づいている。

「帰りに渡そうと思ってる」

「そっか、頑張れ」

ポンと肩を2回叩いて、尚くんは嬉しそうに言った。