「一生さん。これ、飾ってくれたのね」
清河の作った青い器に水を張り、蓮の花が浮かべてあった。
「ああ。ホテルのフラワーショップのスタッフが届けてくれたんだ。瑠璃が毎年夏に買ってくれるからって」
「そうなの?わざわざ届けてくれたのね」
そう言うと、瑠璃はもう一度蓮の花を見つめる。
「フラワーショップにね、4年前最初に蓮の花を買いに行った時、ここでは扱っていないって言われたの。そうですかって諦めて帰ったら、次の日内線電話がかかってきて、入荷しましたって」
「え、そうだったの?」
驚く一生に、瑠璃は頷く。
「そう。わざわざ入荷してくれたの。私、もう嬉しくて。それにね、すみれもこの花が好きなのよ。朝は綺麗に花開いて、午後になるとだんだん蕾になるでしょ?それを見てすみれ、おやすみーって、毎回声をかけるのよ」
「ははっ、可愛いな」
「ええ」
清河の作った青い器に水を張り、蓮の花が浮かべてあった。
「ああ。ホテルのフラワーショップのスタッフが届けてくれたんだ。瑠璃が毎年夏に買ってくれるからって」
「そうなの?わざわざ届けてくれたのね」
そう言うと、瑠璃はもう一度蓮の花を見つめる。
「フラワーショップにね、4年前最初に蓮の花を買いに行った時、ここでは扱っていないって言われたの。そうですかって諦めて帰ったら、次の日内線電話がかかってきて、入荷しましたって」
「え、そうだったの?」
驚く一生に、瑠璃は頷く。
「そう。わざわざ入荷してくれたの。私、もう嬉しくて。それにね、すみれもこの花が好きなのよ。朝は綺麗に花開いて、午後になるとだんだん蕾になるでしょ?それを見てすみれ、おやすみーって、毎回声をかけるのよ」
「ははっ、可愛いな」
「ええ」