「じゃあ何で隠そうとしてた?」 「それは…」 「それは?」 「……こんな傷、先生に見せたくなかった」 「何で?」 「だって…汚いじゃん…」 「そんなことないよ」 「汚いよ! こんなの! こんなの見て幻滅されたくない!」 「岩本… 傷見ても幻滅しないよ それにお前の傷はきれいだよ お前が頑張った、生きてる証じゃん」 「先生…」 「だからこれからはちゃんと見せること! 隠したりしたらダメだからな?」