「うん…」 「あのさ… 今日…どうしてこんなに傷、深いの…? 教えてくれないかな…?」 「……自分でも分からない 一回じゃ足りなかった… それで…気づいたら何回も…」 「そっか…」 「後先考えずにやっちゃって… 正気に戻った時にはもう… 急いでどうにかしようと思ったんだけど時間がなくて…」 「うん…」 「廊下から声も聞こえなかったからさ… もうすぐチャイム鳴るんだなって思って… 授業に遅れる方がヤバいなって思ったからとりあえず血を洗い流してから戻ったんだ」