「先生…」 「ほら、腕は通さなくていいから かけといて」 そう言って先生は私の背中に上着をまわした 「これでどう? 少しはマシになった?」 「うん ありがと」 「ん 全然いいよ!」 「先生の匂いがする…」 「そりゃあ俺が着てたからな もしかして臭い…?」 「そんなことない! 先生の匂い大好き」 「岩本…」 「先生の匂い落ち着く… 何か安心する」 「それは良かった 臭いって言われたらどうしようかと思った」