あれから岩本は病院へ運ばれ、熱中症と診断された

石橋先生も今は帰り、岩本と二人きりだ


本当は帰った方がいいんだろうけど………

岩本を一人にはできなかった


過呼吸の原因はここにあるのに………


起きて病院にいると気づいたらパニックを起こしかねない



それに…………ずっと気がかりだった


もしあの言葉が………熱のせいではなく、本心だったら…?


俺は………向き合わないといけない


ちゃんと自分の気持ちを分かってもらわないといけない


誤解されたままなんて嫌だから………
















「……………………………っ」

「岩本…?」

「……せん…せ…?」

しばらくして岩本は目覚めた


「大丈夫か?
 体辛い?」

「……………べつに…………」

「そうか………」

この反応からして………まだ辛いんだと思う