「でしょ?
普段少し話す分には問題ないんだけどね…
深く関わろうとすると拒否しちゃうから…
来年のことを考えると少しでも岩本が安心できる先生を増やさないと…」
「来年?」
「私達教師には異動がある
下山先生も異動した…
もし来年、私も顧問の先生も異動したら岩本が頼れる先生がいなくなる」
「…………っ!」
「だから一人でも増やしたい
岩本の側に残れる先生を作るためにも…
下山先生がそうしたように私も増やしたい」
「そうですね…
でも俺、間に合いますか?
もう2学期始まってますし…
それに出会ったの今年ですし…」


