「いいよ
 俺も岩本って呼んだ方がいい?」

「ううん
 香音って呼んで…?」

「分かったよ、香音」

「先生…!」

そして雄斗に抱きついた

「下山先生、大好きだよ」

「……それは教師として?一人の男として?」

「どっちもに決まってるじゃん!」

「香音、俺も大好きだよ」

「先生…ありがとう
 あの時、私を助けてくれて
 希望をくれてありがとう」

「うん
 あの時、香音を助けて良かったって思ってるよ」