「そうだな……」

「あの傷深かったからさ…治るまで時間かかったんだ
 でも関口先生、治るまで消毒し続けてくれたんだ
 痛くて暴れても治るまでやってくれた」

「そうだったんだ…」

「だからつい先生って言っちゃった」

「そっか
 関口先生はこの傷のこと知ってるの?」

「どうだろう?
 私は何も言ってないけど気づいてる可能性はあると思うよ」

「関口先生だからな…気づいてるかもしれないな」

「だよね…」