「えっと……その………」

「うん」

「怒らない……?」

「怒らないよ」

「実は………これ……」

そう言って服を捲った

そこには痛々しい傷があった
手首から肘の辺りまでいくつもあった

「香音……」

「ごめんなさい……」

「怒ってないから大丈夫だよ」

「雄斗……」

「ご飯食べたら消毒しような」

「えっ……やだ…」

「嫌でもやるからね!」

「………雄斗嫌い」