「うん…」

「大丈夫だから…笑って…?」

そう言われたから少しだけ微笑んだ

「香音は笑っていた方がいいよ!
 じゃあ帰るか」

そして私達は外へ出た

車の中でもたくさん話した

信号で止まると私の手を握ってくれた

だから信号で止まらないかなと願った

そんなことを思いながらも私の家についた

「じゃあ、香音またな
 何かあったらいつでも連絡しろよ」

「ありがとう
 雄斗、またね」

先生の車が見えなくなるまで見送り家の中へ入った