「先生…ごめん…」

「落ち着いた?」

「うん…」

「香音…もう大丈夫だから…
 安心して…?
 焦らなくていいからご飯、少しずつ食べよう?
 食べないと死んじゃうよ…」

「うん…」

「じゃあ一口食べみて?
 俺もここにいるから」

「分かった…」

そう言って箸を持った

けどそれ以上動かなかった

やっぱり無理だよ…

その様子を見かねた先生は私の手から箸をとった