「凄く美味しいのに…
 何度噛んでも飲み込めなくて…
 体が食べることを拒否してる…
 今まで全然食べてなかったから…」

そこまで言って涙が出てきた

そして私に近づく足音

先生に後ろから抱きしめられた

「ごめんな…
 俺があんなことしたから…」

「先生のせいじゃない…」

「香音…本当にごめん…
 もうあんなこと絶対にしないから…」

「うん…」

「お前の側にずっといさせて…」

「ずっと側にいてね…」

しばらく私は先生の腕の中で泣いた