私の人生を変えてくれた人 3 前編


まだ一口しか食べてないけど…
もう食べたくない…

そして箸を持つ手が止まった

「香音どうした?
 美味しくない?」

「凄く美味しいです」

「良かった
 けど…じゃあどうしたの?」

「食べれない…」

「食べたくないじゃなくて食べれない?」

「うん…」

「食べたい気持ちはあるんだね?」

「うん…
 先生が作ってくれたから…」

「そっか
 どんな感じで食べれないの?」

色々聞いてくれる
あの頃と全く変わらない姿がそこにはあった