私は脱ぎたくなくて首を横にふった

「じゃあ……脱がしてもいい…?」

「うん…」

「ありがとな
 じゃあちょっとごめんな」

そう言ってカーディガンから脱がし始めた

腕の傷を見ている先生は真剣だった

そして靴下も脱がし始め、足首の傷も見た

しばらく先生は傷を見つめていた

そして静かに涙を流していた

「先生…?
 どうしたの…?」

「ごめん…」

「泣かないで…?」