「じゃあどうして…?」 「嫌なの…!」 「……関口先生なら見せれる…?」 「………無理…」 「香音…関口先生は手首の傷もう見てるよ」 えっ…何で… 「……嘘…」 「嘘じゃないよ 手首の傷に気づいてから香音が倒れる度に消毒してくれてたみたいだよ 目が覚める前に それで…手首の傷が酷いから他のところも切ってるんじゃないかって思ったんだって」 「それで…」 「体育科の先生に聞いたんだって そしたら腕にも傷があることが分かった」