絆創膏をはがしている間、とても静かだった

先生は手首の傷を見た瞬間、一瞬息をのんでいた

そしていつもと変わらない優しい顔で私を見た

「他のところも見せて…?」

やっぱりそうなるよね…
見せたくないな…

そう思って動かずにいた

「やっぱり見られたくない…?」

「うん…」

「そっか…
 でもごめん…
 見せてくれないかな…?」

「うん……」

「カーディガンと靴下脱げる?」