~下山先生目線~

ガチャン

香音が準備室を出ていった

「香音…」

そう呟いても誰もいない
そして涙が出てきた

香音の前では泣かないように我慢していた
今、我慢していたものが溢れでてきた


香音…
もっとお前の側にいたかった
お前のことを助けてあげたかった
もっとたくさん話したかった

もっと、もっと…

香音の笑っている顔が見たかった

もうそれを見ることはできないんだな

2年後…香音は俺のこと忘れてないかな