「やだとか言うなよ…?」

「分かってる…
 最後に抱きしめて…?」

「いいよ」

抱きしめながら先生は話し続けた

「これからも頑張れよ
 俺がいなくても…ちゃんと生きろよ
 俺の知らないうちに消えたりするなよ」

「大丈夫だよ…
 雄斗と約束したから
 卒業式までちゃんと待ってるから」

「待っててな


 じゃあそろそろ行こうか
 下まで一緒に行こう?」

「雄斗…ここでいいよ…」