「ねーねー、ほんとに優依ちゃんが彼女なの?」

「あんなしっかりしてそーな落ち着いた子にあんたが相手にされるとか信じられないんだけど」


優依が初めて家に来てくれた日の夜。

晩ごはんを食べた後、見たいテレビ番組があったのでリビングのソファに座った瞬間、双子からの質問攻めタイムが始まった。

マジでダルい。


「賢斗の思い込みじゃないよね?」

「・・・ちゃんと付き合ってるっつーの」

「無理やりじゃないでしょーね?」

「はぁ?ちゃんと合意の上に決まってんだろ」


こんなことなら夕方からバイト入れとけばよかった。

でも優依が初めて家に来てくれる日だし、一応自分の誕生日だし、ぜったいバイト行きたくなくなるだろうと思って休み入れたんだよな。

いや、今バイト行きたくてしゃーねぇわ。


「ねぇいつから付き合ってんの?どっちから告ったのよ~?」

「もうデートした?あんた休みも放課後もどっか行くっつったらバイトか蓮くんちじゃん。ちゃんと時間とってあげなよ」

「あーもーマジでうぜぇな、言われんでもわかってんだけど」