彼の素顔は甘くて危険すぎる


グラマラスなお姉様方の着るようなドレスは到底着れない。
とてもじゃないけど、お子様な私が着たら、いい笑いものになりそうだもの。

「ママに相談して用意しとくね」
「ん」

ハリウッドスターに会えるだなんて、夢みたい。
不破くんなら、いつかグラミー賞も受賞出来そうだし。
そう遠くないうちに、間近にハリウッドスターがいるなんてこともありそう。

「何、笑ってんの?」
「ううん、何でもない」

**

夕食を食べ終えた私は後片付けをして、帰る準備をしていると。

「ひまり、ちょっといいか」
「ん?……何?」

リビングにいる彼に呼ばれた。
彼の元に行くと、ノートパソコンを眺めている。

「この中のデザインなら、どれがいい?」
「ん?………キーケース?」
「うん。クリスマスプレゼントでお揃いにしたいんだけど」
「えっ?」
「好きなデザインある?なければ、もう少し見てみるけど」

そうかぁ、そういう手もあるんだぁ。
プレゼントって、手渡すまで内緒にしておかなくてもいいんだね。
不破くんといると、本当に勉強になる。

「不破く……聖くんは、何か欲しいものあるの?」
「フフッ、無理して名前呼ばなくていいから」
「だって~、まだ慣れてなくて」
「サラッと言えるようになるまで、楽しみに待ってるから、気にすんな」
「……ごめんね」

ポンポンと頭を撫でられた。
こうやっていつも彼は広い心で接してくれる。
本当にクールで大人だなぁと感心しちゃう。

「欲しいものは決まってる」
「……何?」
「ひまり」
「もうっ、そういうんじゃなくてぇ~」

そして、いつもこんな風に茶化される。
これも彼の優しさなんだろうけど。