毎年色々な公募に応募していて、今年は『日美展』の絵画部門の油絵の部で準大賞を受賞し、『女流画家協会展』で女流優秀賞を受賞し、『光陽展』で審査員特別賞を受賞している。

これまでも色んな公募の受賞歴はあるけれど、今年は特に頑張ったと思う。

今までは描くことが好きだから描いていたけれど、最近は描きたい意欲にプラスして、見て貰いたい想いが芽生えて来た。

不破くんにそれを話したら、趣味の域を超えたんじゃないの?と言われた。
そうなのかもしれない。
彼の作品に少なからず手伝うようになって、他者の評価を気にするようになって来た。

とはいえ、だからと言って作風を変えたり、無理やり何かを描かされてるとかではないんだけど。

子供のお絵描きから、社会人としての絵画のように成長を遂げているのかもしれない。

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9月7日、新国立美術館にて、二科展の受賞作品が展示される初日。
両親と共に、ギャラリーを訪れた。
親友の麻友ちゃんの作品も展示されている。

私は去年、新人奨励賞を頂いた。
そして、今年は……。

「あった!」
「パパ、声が大きいっ」
「あ、すまんすまん」

絵画部門で『パリ賞』を受賞し、親友の麻友ちゃんは『会友賞』を受賞した。

私のファン1号のパパは、娘の受賞作品を目にして、涙腺崩壊。
ママが恥ずかしそうにハンカチを差し出してる。

そんな二人を見つめて、これまでずっと応援してくれたことに改めて感謝した。

「ひまり、おめでとう」
「よく頑張ったな」
「ありがとう、パパ、ママ」