彼の素顔は甘くて危険すぎる


「本当に見るだけ?」
「疑ってんの?」
「………」

ううん、とは言いづらい。
でも、嘘が嫌いな彼だから、きっと言葉の通りに見るだけだよね。

「分かった。……どうぞ」
「え、……俺が?」
「着る時は被って着たから、脱ぐと前まで見えちゃうし。見たいとこだけ……で、お願いします」

何でこうなったんだろう?
拗ねた子供をあやす為に背中見せるとか、聞いたことないんだけど。

両手で胸元をぎゅっと押さえてじっとしてると。
既に2つ外されているボタンの更に下のボタンが外された。
そして、更にその下も。
あっという間に背中にスーッとした空気を感じて。

彼の指先が触れるのが分かる。
白いブラウスだから、薄い水色のブラジャー着けてるんだけど、それさえも簡単に外された。

肌に彼の指が伝うのが分かる。
それに温かい吐息と、柔らかい感触も。
彼が背中に口づけたのが分かった。

初めて尽くしで体が強張る。
恥ずかしくて、心臓は跳ね上がるし。
緊張で硬直していた、その時。
チクっとした痛みを感じた。

「これで、ババァとは風呂入れねぇだろ」
「ッ?!!」
「めちゃくちゃ綺麗だな、ひまりの肌」
「っ……」
「ババァも含めて、俺以外の奴に見せんなよ?」
「………ん」

彼がこんなにも独占欲強めだとは知らなかった。
これって、愛されてるってこと?
嫉妬されてるのは何となく分かるけど。
こんなにも思われてるとは思ってもみなくて、嬉しすぎる。

彼がブラのホックを留めた、次の瞬間。
背後から長い腕が伸びて来て、抱き寄せられた。
まだ、ブラウスのボタン付けてないのに。

「ブラのサイズ、知っちゃった♪」
「んッ?!!!!!!!!」