彼の素顔は甘くて危険すぎる


「じゃあ、1つだけ、お願いごと聞いてあげるから、それで勘弁してっ」
「……何でもいいの?」
「究極なお願いごとじゃなければ……」
「究極って?」
「………それは、察して」
「さぁ、何だろう?」

完全に黒豹モードに戻ってんじゃん!!
拗ねてる子供だと思ったのはお芝居だったんだ。

怪しい光を宿した瞳。
何を言われるのかドキドキしちゃう。
無意識にごくりと生唾を飲み込んだ、その時。
手を掴まれ、2階へと連れて行かれる。

彼の部屋に連れて行かれ、カチャッと鍵がかかった音がした。

「ふ……ゎ……くん?」

恐る恐る声をかけてみる。
え、何、この展開。
もしかして、本気で襲う気?

ベッドに座らされ、今一度ごくりと生唾を飲み込む。
すると、彼は私の背後に腰を下ろしたようだ。
ベッドが僅かに後方に傾いた。

「味見させて」
「ッ?!……な、何言ってんの?」
「じゃあ、いい方替える。服脱いで」
「え、……それもちょっと」
「んじゃあ、背中見せて。これ以上は譲れない」
「……背中?」
「ん、背中」
「何で?」
「ババァが背中が綺麗だって言ってたから」
「なっ……」

何てことを言うの、お母様っ!!
お宅の息子、真に受けてんだけど!!!

「脱がないなら、脱がせるよ?」
「え、あ、ちょっと待ってっ!本気で言ってんの?」
「ん」
「見るだけ?……襲わない?」
「どういう意味?襲って欲しいの?」
「うううううううんんんん!!」
「フフッ、見るだけにしとく」

見るだけ。
いやいや、それでも相当ハードル高いんだけど。
服脱がないといけないよね?
あ、でも、今ならボタン外すだけで済む?