彼の素顔は甘くて危険すぎる


サンドイッチを平らげ、アイスコーヒーを飲みながら、スマホで彼にメールを送っておこうと開いた、その時。
彼からタイミングよくボイスメッセージが届いた。

それを聞くと……。

『Happy Birthday to you~♪』の生歌だ。

しかも、ピアノを弾いてくれてる。

ピアノはあまり得意じゃないといつも言ってる。
だから、余計に嬉しくて。

何度も何度も聞き返してしまう。
だって、誕生日は特別な日だもん。

朝7時30分少し前。
こんな時間に起きて、わざわざ送ってくれたことが嬉しい。

電話を今すぐかけたいけど、空港にいることがバレちゃう。
どうしよう。

数分悩んだ末、メールを入れることにした。
『そっちの14時過ぎくらいに電話してもいい?』と。

ホテルにチェックインしてからじゃないと、やっぱり無理。
それこそ、チェックインしたか両親が確認の電話入れたらアウトだし、送迎の人にも迷惑かけちゃう。

彼からすぐさま返信が来た。
『俺がかけるよ』だって。

スマホの画面見ながらにやけちゃう。
あと数時間待ってたら、彼から電話が来るだけなのにね。

あ、でも。
その後に会えると思うと、顔が緩みっぱなしになっちゃうのは仕方ないか。

念の為に彼に確認しておく。
今日はどこにいるのか。
まさか私がしてるみたいに、彼もサプライス帰国してんじゃないかと心配でもあるから。

麻友ちゃんにお土産買って来るね~と伝えたら、彼とすれ違いにならない?と心配してた。
言われるまで考えもしなかったけど、やっぱり心配になる。
行き違い。
それだけは避けたい。

『今日は何する予定なの?』