(ひまり視点)
最近、絵に夢中になると、不破くんの様子がおかしい。
自分の絵にまで嫉妬して、その後のキスが激し過ぎる。
この前なんて、唇から首に這い下りて、そのまま鎖骨の下辺りまでキスして来た。
思わず体を捩って拒絶しちゃったけど、あのまま止めなかったらどうなってたんだろう?
やっぱり、彼は相当我慢してるのかな?
付き合い始めて3ヵ月が経つから、キスだけじゃ物足りないのかもしれない。
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いつものように彼の家で絵に夢中になってると、彼がクロッキー帳を取り上げた。
その視線は男の人を感じさせる大人な雰囲気を纏っていて、ついつい逃げ腰になってしまう。
けれど、ローソファーに押し倒されてしまい、逃げ場を失った。
見下ろされる視線はとても熱を孕んでいて。
キスはもちろんのこと、その先も求めて来そうな気配が……。
重ねられた唇。
すっかり覚え込まれた彼とのキスは、蕩けるように甘くて。
漏れる吐息も淫らな音も。
彼が求めてくれるからこそ起こるものなんだけど。
ブラウスのボタンに彼の指先がかかる。
けれど、キスが止むことは無くて……。
彼の手を止めるように自分の手を重ねると。
彼がキスを止めて、私の手の甲にキスを落とした。
まるで、この手を退けてよと言ってるみたいに。
彼に触れられることが嫌なんじゃない。
その先を知らないから怖いだけで。
だけど、彼が私を傷つけるとは思えないから。
彼を信じればいいのかな……。



