彼の素顔は甘くて危険すぎる


(不破視点)

誕生日当日の朝。
ひまりが来るのは昼過ぎだと思っていた俺は、朝方まで編曲作業をしていた。
無機質に呼び出されるインターフォンのチャイム。
事務所スタッフからメールが入っていたこともあり、訪ねて来たと思った俺は玄関ドアを開けて固まった。

そこにいたのは、もこもこのコートを着ているひまりだ。
しかも、海外旅行にでも行くのか?と思うほどの大量の荷物持参で。

リビングへ通すといきなり衝撃的なものを出し始め、それらに釘付けになる俺。
彼女のイメージとはあまりにもかけ離れていて、目のやり場に困るようなものまである。

さすがにバニーガールは着せれない。
着たところを見てみたいが、俺が直視出来ないと思う。
前々から何となく見て気付いているが、スタイルはいい方だと思う。
小柄ながらも出ている所はちゃんと出てるし、ウエストや足首はキュッと締まっている。

話の流れで軽く彼女の胸を触ってみたが、やっぱり胸は小さくない。
驚きながらも照れる彼女が可愛くて、抱き締めたくなる。

メイド服に着替えた彼女は、すっかりメイドモードになっていて。
口調まで完璧にメイドになりきっている。
それがあまりにもマッチしていて、思わず笑みが零れたのは言うまでもない。

膝の上に抱っこしたい感情を必死に抑え、鏡越しの彼女を堪能する。
胸元の白いブラウス部分がふんわりとしたデザインで、ハイウエストの編み上げコルセットが胸を強調している。
正直、ついさっき触ったばかりで目のやり場に困る。
だって、まだ手に感触が残ってるってのに。