キーンコーンカーンコーン。
チャイムの音が聞こえて、今日も授業終了!
ちらりと教室の外を見る。
怖い顔の女性達が……ズラッといる!
今日こそは捕まらないようにしなきゃ……!
そう思って、その場を駆け出そうとしたんだけど――。
「ねえ、加賀美百合さんがいる教室って、ここかな……?」
爽やかな男子の声が聞こえた。
いつもとは違うパターンだ。
そう思ったけれど……。
「あれって……!」
「そうよ、なんであんな地味な子にばっかり……」
女子達が私のことをジト目で見てくるのには変わりなかった。
――現われたのは……。
悪役感がなくもない瀬戸先輩とは違った雰囲気をした、王子系のイケメン。
そして、彼の背後には、どこかで見たことのある学ラン男子達……。
「加賀美百合さん、話があるんだ。瀬戸が来る前に、ね」
「え?」
男子の集団に女子1人はさすがにちょっと……。
そんな風に思って警戒していたら……。
王子系イケメンがクスリと笑ってきた。
「そんなに警戒しないで大丈夫。僕達は瀬戸の敵じゃない……」
「ええっと……」
「ねえ、瀬戸の特別だっていう君に伝言をお願いしたい」


