「でもそれは涼香のせいとかじゃなくて、多分あいつらは何かにつけていじめようとしてただけだと思う。普通にあいつら、彼女いるし」

……クズだ。

素直に口から最低とこぼれそうになったけど、グッと飲み込んでそっか、と一言に留めておいた。

「本当は実行委員も、俺と交換したんだ。でもそのおかげで涼香と一緒に過ごせたから、それはすごく感謝してる」

本当に嬉しそうに、嘘のない綺麗な目で伝えてくれる。

「でもあと1年だし、2年生が終わるのはあと半年だから俺が耐えればなんとかなる」