「うん。……俺も。実は毎日、体育館に笹本さんが来るのが楽しみだったんだ」
「え……?」
「ランニングのとき、笹本さんが外でクラリネットの練習一生懸命してんの見るのも好きだったし……って、ごめん。俺、これじゃあストーカーみたいだよな」
「ううんっ。わたしも、体育館で四ノ宮くんががんばってるの、見るのが楽しみだったから。おあいこ」
「そかそか。うわっ、ってことは、俺も見られてたんだ。え、マジで? 俺、ヘンなことしてなかった?」
四ノ宮くんが、わしゃわしゃと恥ずかしそうに頭をかく。
「だ、大丈夫! いつも一生懸命で……すっごく元気もらってた」
四ノ宮くんの方をちらっと見上げると、四ノ宮くんもちょうどわたしのことを見下ろしていて。
目が合った瞬間、ふたりして目をそらしてしまった。
「えっと……あのさ、笹本さん」
「な、なに?」
四ノ宮くんの呼びかけに、顔をうつむかせたまま返す。
「いきなり遠距離んなっちゃうんだけど……俺と、付き合ってもらえるかな」
「え……?」
「ランニングのとき、笹本さんが外でクラリネットの練習一生懸命してんの見るのも好きだったし……って、ごめん。俺、これじゃあストーカーみたいだよな」
「ううんっ。わたしも、体育館で四ノ宮くんががんばってるの、見るのが楽しみだったから。おあいこ」
「そかそか。うわっ、ってことは、俺も見られてたんだ。え、マジで? 俺、ヘンなことしてなかった?」
四ノ宮くんが、わしゃわしゃと恥ずかしそうに頭をかく。
「だ、大丈夫! いつも一生懸命で……すっごく元気もらってた」
四ノ宮くんの方をちらっと見上げると、四ノ宮くんもちょうどわたしのことを見下ろしていて。
目が合った瞬間、ふたりして目をそらしてしまった。
「えっと……あのさ、笹本さん」
「な、なに?」
四ノ宮くんの呼びかけに、顔をうつむかせたまま返す。
「いきなり遠距離んなっちゃうんだけど……俺と、付き合ってもらえるかな」



