聡子は変わった。それは、学校生活だけじゃなく……いや、こっちの方が、かも。

めっちゃスキンシップが激しい。一見大人しそうなのに。正直、うちにいるときは誰かがいるから、適当に距離を保ってるけど、聡子んちは誰もいないし、後ろ、ベッドだし。

男の子の俺は理性ぶっ飛びそうだけど……
「いいよ」なんて可愛い顔で言う。

いいのか、そうか。元々理性なんてあってないもんだけど……

何とか止めた俺、エライ。褒めてほしい。結構、胸がデカイ。って、それはいいや(よくないけど)。誰かほんっと、褒めてほしい。

さすがにここでは、お父さんとお母さんの顔が浮かんだし。何より……初めてだろ?もう少し考えてやりたいと……思う。俺がそうしたいんだから、それでお願いします。


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「そろそろ、離れてくれる?」って言っても
「あと10分」そう言ってくっついてくる。
やっぱり思ったより胸……まあ、いいや。
これ、すごい嬉しいけど、すごい困る。

それなのに、10分経つとパッとあっさり離れる。聡子はこういうとこある。パンって区切る。

俺はそこから3分くらい切り替えがうまくいかなくて引きずる。なんだよ、まったくもう。余韻を引きずってる間は、勉強を始めた聡子の顔に流れる髪を押さえておく。重要な俺のお仕事。