「あー………ごめん、泣くな
泣かせたかった訳じゃない」
そう言って先生は抱きしめてくれた
「一人にしないで…………
…先生にまで見捨てられたら……」
「一人にしないし、見捨てないよ
心開かせた責任は取るから」
「先生………」
「………嬉しかった
俺がお前にとって、どうでも良い存在じゃないって言ってくれて
俺もお前はどうでも存在じゃないし、凄い大切な存在
できることなら傷つけたくない…………
それなのに、たくさん傷つけちゃってる……」
「傷つけても側にいるって言ってくれたじゃん………」
「側にいるよ」
「ならあんなこと言わないで!
前の私が正解みたいなこと言われてるみたいで嫌…!
心開いたのが間違ってるみたいじゃん………」
「ん、そうだな
ごめん
どっちも正解だよ
小学生までのお前も、心開いてくれたお前も、両方合ってるし、間違ってない
まぁ俺は、心開いてくれてめっちゃ嬉しいよ」
「………私は先生みたいに大人じゃない
理不尽なことで怒るし、八つ当たりなの分かってても当たっちゃう
先生をたくさん傷つけるし、先生からしたら子供っぽい行動しかしない」
「そんなの気にしない
俺メンタルだけは強いから
たいていのことなら気にしない
…………振られたり、お前が消えようとしない限りは」
「……………」
「大好きだよ
大好きだから………消えてほしくない
だから……消えようとしたら強く言いすぎると思う
さっきも言い過ぎた…………本当にごめん
けど………本当に消えてほしくない…………」
そう言った先生の声はとても弱々しかった
そして、私を抱きしめる力は強くなった


