「コイツはそういう奴です……さっきもバカなことしか言わないし………
でも俺は………それを知ってて、コイツを一人にした………」
「……仲直りしたんですか?
岩本がそこで寝てるってことは」
「どうにか……
許してはくれてないですけどね
とりあえず、仲良くはしてくれるみたいなので」
「なら良かったです
岩本………ずっと辛そうでしたから」
「一人で頑張らせちゃいましたよね………
俺のせいで苦しめたし……」
「あ、朝の岩本の机に入ってた紙の件、犯人見つかりましたよ」
「え、本当ですか?」
「本人たちも認めてます」
「…………コイツ、全てを持ってるように見えますか?」
「綾瀬が言ってたことですか?」
「はい
なんか気になっちゃって………」
「……同年代の子達から見たら完璧に見えるかもしれない
教師が言うことではないかもだけど…………正直、岩本はできすぎてる
顔だけじゃなくて、性格も勉強も………運動だって、能力自体はある
出来なくても………出来るように見せれちゃう
完璧だと思う…………岩本の表面だけを見れば」
「……本当は、死ぬことしか考えてないのに」
「だからこそ、やっぱり下山先生は岩本にとって大切な存在なんですよ
今も、あんだけ遠ざけていたのに甘えてるし
下山先生には………出来ない部分をちゃんと見せてる
岩本自身が完璧に見せようとしてない
本来の岩本を見せれてるんだと思います」


