「アハハ………バレてたのか……
ごめんね、盗み聞きするような形になっちゃって
綾瀬がいなくなったって連絡受けたから、探してたら話し込んでて、出るタイミングを見失っちゃった」
「…………………」
「綾瀬、ちゃんと話そう
今まで向き合おうとしなくてごめん
正直、どう向き合えばいいかわからなくて逃げてた
綾瀬が私をよく思ってなかったのも分かってたから
踏み込む勇気がなかった」
「………じゃあなんで今更」
「今向き合わないと、これからも向き合えないと思う
向き合うきっかけが生まれた
私は綾瀬のことを知りたい
知って、力になりたい」
「……………………」
「関口先生は俺よりも良い先生だよ
こんな曖昧な答えしか出せない俺より、しっかりとした答え出してくれるから
関口先生なら……ちゃんと綾瀬のことを見てくれる」
「……………何で………下山先生じゃないの………」
「………ごめんな
今の俺は力不足だ
担任してる奴らに向き合うのが精一杯
でも、綾瀬との関わりを無くしたいわけじゃない
話くらいなら全然聞くし、話したい
綾瀬と話すのも楽しかったから」
「…………………」
「綾瀬、一回私とも話して欲しい
仲良くして欲しいとまでは言わないけど、話したい
話したくなかったら、無言でもいい
私が一方的に話してるから」
「……………分かった」
「ありがとう
……空き教室戻ろっか
もう勝手にいなくなったりしたらダメだよ
心配だから」
「…………はい」
「うん
じゃあ………下山先生、また後ほど」
「はい
また後で」
そして関口先生と凛華ちゃんは戻っていった
それと同時に私に向けられる鋭い視線………


