「…………ご飯、全然食べてないのも心配してる」
「……もとからです」
「…………………………」
「もういいですよね?
帰らせてください」
「じゃあ、後これだけ」
そして俺は岩本を抱きしめた
「っ……先生……こういうのは………」
「とか言いつつ暴れないじゃん
別に嫌じゃないんだろ?」
「嫌です
離してください
暴れないのは、疲れてそんな気力もないだけです」
「お前、言葉では突き放してくる割に行動は伴ってないんだよなー」
「だからそれは…!」
「まぁ別に、そんなのどうでも良いんだけどさ
俺は、昨日お前が伝えてくれた気持ちを信じてるから
あの時…………選択を間違えたこと、凄い後悔してる
だからもう、絶対に間違えない
何があっても、お前の味方だから」
「……………その言葉だけで充分です
もう放っておいてください」
そして岩本はそっと俺を押し返した
「岩本………」
「……さようなら」
俺はこの時の…………力なく笑う岩本の顔を忘れられなかった


