っ……!
いた…!
しかもなんであんな柵のギリギリに………
まだアイツは俺が来たことに気づいてない
俺がくるとも………思ってないんだよな…………
俺が来なかったら………本当に一人で…………
「………岩本」
そう声をかけると、驚いた顔で俺を見た
「……なんで先生が……」
「………前に言ってただろ
ここから見る景色が好きだって
それに………人があまり来ないから静かで………一人で死ぬのに丁度良いって…………」
「…………私、今日先生に死にたいって言いましたっけ」
「……竹内先生には言っただろ
俺に振られたら死のうかなって」
「あー………確かに言ったかもしれないですね」
「………お前さ、俺が振るの分かってただろ
なのに何で死ぬとか言うんだよ」
「……先生、怒ってます?」
「怒ってる
全部一人で抱え込んで、苦しんで、大事なこと何一つ言わないお前に
でも、それ以上に…………何も知ろうとしないで、お前を傷つけて、追い込んだ俺自身が一番許せない」
「先生のせいじゃないですよ」
「お前が優しいから、そう言うことを言ってくれるのも分かってる
とりあえず………一旦こっちに来てくれない?
そんな柵のギリギリにいないで」


