「あの子のことを1番分かってるのはお前だと思ったから、連れて行く
今、最優先なのはあの子を見つけることだから
でも、お前がおかしな行動をするなら連れて行かない
立場だけは忘れるな」
「…………分かってます」
「ならいいんだけど………………もうそろそろ、学校だけど
どの辺探すんだ?」
「………アイツの家の反対方向…………次の信号を左にお願いします」
「………反対方向なんだな」
「……………アイツの家の方向は探してますよね?
なら逆を探した方が効率良いですし…………なんか、こっちの方向にいる気がするんですよね………
ただの勘ですけど」
「この状況なら、勘も大切だ
見つかれば何でも良い」
「………必ず見つけます」
しばらく、似たような場所をずっと走った
俺が言った道を、先輩は何の躊躇いもなく走ってくれた
ほかの先生からの連絡もないまま、探し続けた
そして
「っ……!
先輩!
車停めてください!!」
「お……おう」
「多分、アイツいました
ちょっと行ってきます」
「はっ、ちょっ……!」
先輩の呼び止める声が聞こえたが、俺は止まらなかった


