「香音………やっぱり関口先生のところ行こ…?
今下山先生といるのも辛くない…?」
「大丈夫……
いくら先生でも授業中は話しかけて来ないと思うし」
「…………分かった
無理しないでね」
「うん
ありがとう
席戻るね」
そして私は自分の席へ戻った
予想通り、授業中は話しかけて来なかった
凄い視線は感じたけど、無視し続けた
下山先生はどう思ってるんだろ………
私に幻滅した…?
まぁ………それならそれで良いけど………
もう………何を言っても信じてもらえないんだろうな………
そして授業が終わった
「………岩本、放課後話したい」
やはり、授業が終わった瞬間話しかけてきた
真奈も友達と話しているようでこっちに気づいてない
「………嫌です」
真奈のところへ行こうと立ち上がった瞬間、腕を掴まれた
「そうやってまた逃げる気か」
「別に………逃げてません」
「逃げてるだろ
綾瀬に本当のこと言われて逃げたいんじゃないのか?」
「………違う」
「何が違うんだよ
さっき否定しなかっただろ
綾瀬がどんな思いで……」
「違うから!!」
「っ………………」
思ったより大きい声で言ってしまった
それと同時に掴まれていた腕が自由になった
そのせいでクラスが一瞬にして静まり返った
でもそのおかげで真奈が気づいてくれた
「香音、気づかなくてごめん…!
ちょっと行こ」
「…………うん」
「どこ行くんだよ?」
「………着いてきたら許さない
香音をこれ以上傷つけないでください」
そう言った真奈の声のトーンはとても低かった


