本気で好きだからこそ、見られたくなかった
これ以上幻滅されるのも嫌だし、正直今の仕事だけで結衣ちゃんを不自由なく養えるほど多くないし不安定なのもある
「ごめんね、また俺の勝手な行動で結衣ちゃんを傷つけちゃったね
ほんと、ごめん」
「なんで、毎回そうやって謝って終わらそうとするんですか?
信也さんって、昔からそうですよね」
和人がそっと結衣ちゃんに水の入ったグラスを渡して、それで初めて顔を上げてくれて目が合う
その目を見て初めて自分の選択が間違いで、龍臣さんに言われた時にこのサガを直しておけば良かったと気がついた
吐き気さえするほど、冷たくて何も映ってない目だった
まずい、・・・このままじゃ捨てられる
また、家族を失う
また、1人に戻ってしまう
これ以上、・・・なにも失いたくないのに
