【完】シンアイ


ソファーの上に結衣ちゃんを下ろして、床にしゃがみこむ
目線を合わせようとするが、それでも結衣ちゃんは俺の方を見てくれない

それでもだいぶ落ち着いたようで、泣き止んで鼻をすすりながらハンカチで涙を拭く

「どうしたの?何があったの?」

「なんで、言ってくれなかったんですか」

「ホストの事?」

静かに聞き返せば頷いてくれて、なんて答えるか迷って結衣ちゃんに手を伸ばす

「お前は超えられない壁があっても
超えられるまで遠回りしてヒトには余裕ぶって見せてから陰で経験値しこたま稼いで
簡単に飛び越えて他人から恨まれる可哀想なタイプだよね」

数年前龍臣さんにあった時にいわれた言葉を思い出す

実際そうだった

誰にもこういう泥臭い所を見られたくなくて、隠れた場所で必死になってる