それを考えると、私は信也さんを一人にできない、一人にしたくない
もう二度と、信也さんが不安で苦しくなるような思いをさせたくない
「大丈夫ですよ、そんなのでいちいち信也さんを疑ったりしないので
そんなに不安なら結婚なんてしてないし、今もこうして柊さんと顔を合わせたりしてないと思います」
「強いね、信也君が羨ましいよ」
「どうも、ありがとうございます」
箸を置いて椎葉さんを見れば、彼も丁度食べ終わって目があう
「信也君を本社に引き抜くとしたら、今の社員で信也君と同じ働きのできる人間をそっちで育てるか、本社から適当な人員を信也君と交代させるかの二択
一番いいのは前者だ
支部の業績の数字をあげている3割が信也君の功績だ
それを失うとなると、支部は持って二年だろう
だから、彼を引き抜こうにも引き抜けないし、言っても来てもくれない」
