「食べましょう!
信也さんも仕事疲れたでしょ?」
振り返って、キッチンでマグカップを用意してお茶を入れてくれる結衣ちゃんの邪魔にならないよう後ろからそっと抱き着く
「ごめんね、寂しい思いばかりさせてる」
「でも、信也さんはここに帰ってきてくれる
だから十分です」
「もっとわがまま言って、俺に甘えて
気持ちでしか繋がれないからこそ、俺の中で不安もあるんだ」
自分が他者に対して欲求を抱けないノンセクシャルであることに気が付いたのは、中学の時だったと思う
周りがそう言う下ネタに走って見たりしているのに対して、自分が嫌悪感を抱いたのが事の始まり
それが女性でも男性でもだめで、周りの言う性的欲求のずれを認識して、調べていくうちに自分の中に"それ"が無いことがはっきり分かったのは高校生になってからだった
